間違いなく今年一番驚いたニュース。
生田ロードにある店が急に高級化路線に舵をきったあたりから、経営が厳しくなってるのかな、、と薄々感じてはいましたが
まさか、年末商戦前に事業停止するとは。。
そこまで追い詰められていた経営陣の苦悩を思うと、他人事ではありますが辛いものがあります。
40年以上続く神戸の老舗洋菓子店 フーケが自己破産申請
参照元:神戸新聞ニュース
菓子店の名前と商品が頭の中で一致しない私ですが、フーケと言えば「昔ながらの素朴な味」という印象。
それ故に、高級化に路線を変更したことで昔からの顧客層が離れていったと耳にしたことがありました。
はたから結果だけみてれば、経営方針を誤って顧客離れを起こした上に新規客層からも十分な支持を得られなかった と、それだけのことなのですが、長引く不況と年々高騰化する原材料という困難極まりない状況をなんとか打破しようと考えて考え抜いた結論がそれだったのだろうと。
自分が経営陣にいたと想像すると、、本当に悔しいだろうなぁ。きっと。
しかし、途中で高級化路線をやめて、元の方針に戻す機会はいくらでもあったはず。
社の内外からそういった声はきっと上がっていたはずなのに、その声は届かなかったんですかね。
我が身を振り返って、 どちらを向いて商売をするのか。 それが本当に大切なのでしょうね。
震災に伴う借入金の返済が経営を圧迫
記事続き部分に「震災に伴う借入金の返済が経営を圧迫」とあるのですが、もうすぐ阪神大震災から20年経とうというのに、まだ影を落としているのだという事実にあらためて震災の被害の甚大さを思い知らされます。
フーケの本社といえば、たしか小寺町辺りだから被害も大きかったんでしょうけど。。
長田にしろ須磨にしろ、震災から完全に復興できるのは一体いつになるんだろう。
そんなことまで考えさせられたニュースでした。
2017.08追記
流し読みしていた小さなブログ記事か何かで見かけたのですが、フーケの名前こそ使っていないもののフーケ社長(?)もしくはそれに近い人が洋菓子店再起に向けてイベントなどで販売活動されているそうです。
神戸は洋菓子店も多く競争も相当激しいのだろうと思いますが、素朴なあの味を残すためにも頑張ってもらいたいです。