執筆時時点で夕方6時前ですが、外はまだまだ明るいです。いつの間にやら本当に日が長くなりました。昨日は京都の葵祭もありましたし、少しずつ夏の気配を感じますね。
夏の前には梅雨があるわけですが、梅雨といえば「梅雨の雨を飲んで旨くなる」と言われるハモの始まりです。
「はもすき」と「はもしゃぶ」
ここから毎年恒例の文言が続きますので、見慣れている方は「あぁ、鱧鍋始まったんだな」とだけ覚えておいてください。ご注文はこちらです → はも鍋セット 一覧
当店では鱧すき鍋と、はもしゃぶ鍋の2種類ご用意しております。
鱧すきは、鱧の名産地である淡路島(兵庫県)発祥の郷土料理の一種です。

ハモからとった出汁で厚めにスライスした玉葱を煮こみ、玉葱の甘い風味と鱧のうま味がとけあった出汁でつくる鍋料理。
ハモはふんわりと柔らかく、芳醇な味に仕上がります。
締めは雑炊でも良いですが、手元にあれば是非そうめんで締めていただきたいところ。
おそらく、想像されている味の倍ぐらい美味しく仕上がります。

はもしゃぶは、お客様のご要望を受けて後から作った鍋料理。
はもすきに使う鱧は約1センチ幅(『鱧の湯引き』ぐらい)に切り揃えますが、はもしゃぶ はしゃぶしゃぶ用に薄く切り揃えます。
鱧すきの出汁は予め醤油・味醂を足して味をつけていますが、はもしゃぶに使うのは鱧出汁のみ。
しゃぶしゃぶなので鍋をくぐらすとあっという間に火が通り、鱧の身がキュッと縮んだところを、梅ポン酢につけてお召し上がりいただきます。
ハモしゃぶは出汁自体に味がついていないので締めは雑炊が良いでしょう。麺類では物足りなく感じるのではと思います。
ご飯を加えたら、少し塩と醤油で味を調えていただいてできあがり。
味も食感も鱧すきとは全く違いますので、同じ鱧鍋ですが別の料理だと思っていただければ幸いです。
初めての方も是非一度お試しください
お取り寄せ部を始めたのが2012年だったと思うので、かれこれ6年間ハモ鍋普及に勤しみ2,3年前にはテレビでも紹介していただけた割に、大して関東以東には浸透した気配を感じられず不甲斐ないところです。
「鱧」で検索してみると、”美味しいと思えない” “味がない” などマイナスイメージをお持ちの方も多いようなのですが、騙されたと思ってご注文いただけると嬉しいです。
個人的おすすめは、圧倒的「鱧すき」ですが、もちろんハモしゃぶでも。
例年は秋までご用意しておりますが、今年は8月上旬までの販売予定としておりますのでお間違いなきようお願いいたします。
ではどうぞ宜しくお願いしたします。