筍と桜鯛を使った春だけの鯛めしセット
暑さ寒さも彼岸まで と言いますが、気温が上がり雨に恵まれたお陰で、ようやく筍もそれなりに大きくなってきました。
今年は市場に出始めたのが早かったので(正月明けには市場に並んでいました)、生長も早いかと期待していたのですがまさかこんなに遅くなるとは。。1〜2度気温が低いだけで違うらしいですね。自然のバランスは繊細だなとつくづく思います。
3〜5月限定 桜鯛と筍の鯛めしセット
そんな春の味覚「筍(たけのこ)」と春の桜鯛を使った春だけの鯛めしセットが期間限定で販売開始となりました。
例年通りなら筍の入荷は5月上旬で終わるはずなので、この鯛めしセットが販売終了となるのも大体その辺りです。もう少し遅くまでやれないことも無いのですが、その頃には竹になりかかった筍が多いですからね。
筍は非常にタンパク質を好む野菜です。(だから追いガツオをしても負けませんし、ホワイトソースとも相性が良いです)
野菜にも好き嫌いがあるというと不思議な感じがしますが、生き物ですから好みぐらいあるのでしょう。逆に、人間が何でもかんでも食べ過ぎな気もしないでもないです。
話が逸れました。
桜鯛の旨味と筍の風味・食感が実にうまくとけあい、春らしい味わいに仕上がります。
短い季節の商品ですので、是非1度ご賞味くださいませ。
→「桜鯛と筍の鯛めしセット 商品ページ」
さて、以下は蛇足の駄文です。
お時間がある方は暇つぶしにお読みください。
桜鯛と真鯛は違う?
「桜鯛という言葉はよく聞くけれど、桜鯛と普通の鯛は何が違うのですか?」という質問をお受けすることがままありますが、答えは「同じ鯛です。呼び方が違うだけです。」です。
鯛は結構深いところを泳いでいるのですが、3月から5月頃の産卵期を迎えると大挙して浅瀬に近づいて来ます。調べたことがないので理由は不明です。誰か詳しい方がいらっしゃったら是非ご教授くださいませ。
元々タイは見た目の美しさと「めでたい」にかかることから縁起の良い魚だとされていましたので、桜の咲く頃に獲れる鯛を「桜鯛」と呼んで重宝がるようになりました。実際、春の鯛は見た目がほのかに赤っぽくなります。(産卵が終わると痩せてくすんだ茶色っぽくなります。この頃は「麦わら鯛」と呼ばれます。1年でもっともマズイ時期です。)
桜鯛は旬である ⇢ そうですね。
桜鯛は1年で一番美味しい季節である ⇢ そんなことないです。
以前は桜鯛を料理名に使うことにも、商品として使うことにもかなり抵抗がありました。
だって「鯛は春が美味しいわけじゃない」ですし。
春の桜鯛と対になる言葉で「紅葉鯛」があります。紅葉が見頃になる秋が深まった頃の鯛を指します。
この頃の鯛は冬に備えるために栄養と脂をたっぷりとっており、実に美味しいです。
そんなわけで、11〜立春ぐらいまでが1年で一番鯛が美味しい季節です。断言してもいいです。
よく言われる「旬」は味がどうこうではなく「よく獲れる時期」であることが多いです。ハモなんかもそうですね。ハモも夏より秋の方が美味しいです。
そういう訳で、長い間桜鯛の名前を使うことは避けていたのですが、年齢と共に考え方が少し変わりました。
それは「旬のものには”食べる理由”があるのではないか?」ということです。
味の良し悪しだけでは計れないもの
野菜が一番分かりやすいですが、夏によく採れるキュウリ、冬瓜などの瓜科には体の火照りを抑えクールダウンさせる働きがあります。冬の大根や蕪などの根菜類は逆に体を温めます。
春の山菜は冬に溜まった体の脂を落とし、自律神経を引き締めます。
野菜と魚を同列に並べるのは若干強引な気もしますが、春に桜鯛を食べることにも、何か意義があるのかも知れません。美味しい・美味しくない以前に必要なもの。正しいのかどうかは全く分かりませんが、そう思うようになってからは桜鯛を避けることはなくなりました。
桜鯛を食べるならオスを選ぶべし
とは言え、どうせ食べるのなら美味しい方が良いに決まっています。
前述の通り春は鯛の産卵期ですからメスのお腹には子供がいます。ということは、栄養は子供に捧げられていますので旨味もその分落ちます。子を抱えている分、お腹の皮も薄く伸びきっていますので、これもよくありません。
春、桜鯛の季節に鯛を食べるなら、迷わずオスです。
当然ながら、悠里で使う鯛もオスの鯛です。
さて、ここまで駄文にお付き合いいただきまして誠に有り難うございます。
最後に、商品の紹介リンクだけ貼ってお別れです。
それではまた。

[春季限定] 桜鯛と筍の鯛めしセット
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