明日からGWですね。
九州の地震・四半世紀に及ぶ三菱自動車の不正・放蕩都知事などなど困ったニュースが続いているせいで晴れやかとは言いがたいですが、経済を回すためにも皆様しっかり休暇をお楽しみいただきたいと思います。 .
私もそこそこ骨休みさせていただきます(予定)。
今日は「地魚と旬菜ゆうり」時代のブログ記事を見直して1つずつ再編集するという地味な作業をしていたのですが、「皐月」というタイトルのブログに目が止まりました。
皐月とは言うまでもなく5月の旧暦名です。 しかし「さ」とは田植えの時期を表す言葉で、類した言葉に「早苗(さなえ)」「五月雨(さみだれ・早水垂)」「早蕨(さわらび)」などがありますが、どれも「早」という漢字です。 「皐」はどこから来たのか? その意味は? 気になったのでささっと調べてみました。
2018.10.17 追記
「皐」はこの後述べる象形文字ではなく会意文字だというご意見をいただき、そういう解釈もあるのだと知りました。 あいにく私は学者ではなく一介の料理人ですので、学術的なことを求められても困るのですが、あくまでも個人が見聞きした範囲の私見だという前提でお読みください。
「さつき」の由来は早苗月
「皐」を調べる前に皐月そのものを調べてみましたが、「早苗月」が短縮されたと考えて良さそうです。 元々は「早月」だったんでしょうね。敢えて文字をあてるなら。 では、「皐」に戻ります。
皐月の「皐」という漢字について
実は人名漢字「皐」
まず驚いたことに、人名漢字として出てきました。
常用漢字ではないと思っていましたが、まさか人名漢字だとは思っておりませんでした。 読みは「コウ」「さつき」「すすむ」「たかし」。 私の周りには今のところいませんが、きっと探せばいるのでしょうね。さつきちゃん辺りは結構見つかりそうな気がします。(某ジブリの影響もあるし。。)
さつきの「皐」は水辺を表す
「皐」は象形文字だそうですが、元は白骨の頭骨に四本足の獣のむくろ。 ここから「白く輝く」という意味となり、転じて沢や岸、沼などの水辺を表す文字となったそうです。
旧5月といえば現代の6月頃。初夏の風を受けてさわさわと揺れる水面のイメージでしょうか。語源からは想像できない美しさです。
他にも、「呼ぶ、ゆっくりと呼ぶ」「ゆるやか」「耕作」「神に捧げる稲穂」などの意味があるそうです。母に捧げるとうもろこしを思い出しましたが、あれは妹の方でしたっけ。
いつから早苗月が皐月になったのか
これは結局分からず終いだったので勝手な想像ですが、
1・「早苗月」が「さつき」になって、『”さつき”ってどんな字だ?「皐月」だっけ?』なんてことになって、いつの間にか皐月になったか、
2・洒落て「皐月」って書いたのが広まった
か、まぁそんなところでしょう。
前述のとおり「皐」という漢字の意味はきちんと旧暦5月に当てはまりますし、すんなり受け入れられたことでしょう。
お断りした通り個人の想像ですので、正しいところは学者先生にお尋ねください。
それでは良いGWを。
ではまた。