寒の戻り にぴったりの暖かい話題。「鯛しゃぶ鍋」のお知らせです。
毎年数件お問い合わせいただく「鯛しゃぶ」
個人的に桜鯛にあまり興味をもっていなかったので今まで看過してきたのですが、ぶりしゃぶの例もありますし、
近年お問い合わせも多くなってきたのでやってみようかなと。
”どうせやるなら『美味しい!』と思われるものにしよう”と色々試しまして、仕上がったので晴れてご案内です。
春の鯛の良さは、冬にため込んだ脂肪を脱ぎ捨てた”引き締まった身質”でしょう。
冬の「ブリしゃぶ鍋」は脂あってのものですが、春はそういうわけにはいきませんので、
生命が芽吹く春らしい力強い味わいにしようと。
そこで桜鯛と同じ時期、大量に水揚げされる生わかめを合わせることに。
鯛 + わかめ ➙じゃぁ胡麻かな。 ということで、余り深く考えずに胡麻だれで食していただくことにしました。
胡麻だれはポン酢をベースに柑橘の香りは抑え気味に、胡麻の香りが出るように仕上げました。
割と濃いですが、わかめの磯の香りも強いので丁度いいバランスかなと思います。
鯛しゃぶ鍋単品(鯛しゃぶ鍋と雑炊) はお一人様 3,500円(税込)
鯛しゃぶ鍋コース(詳細は後述) はお一人様 5,000円(込)
にて、明日よりご用意させていただきます。
なお、出来る限り前日までにご予約くださいませ。
当日だとご用意が間に合わないこともあります(特にわかめが。。)
春先のみ味わえる旬の味。是非是非ご賞味くださいませ
ご予約お待ちいたしております。
桜鯛の鯛しゃぶ鍋コース

・お造り五種盛合せ
・春野菜の天ぷら五種盛合せ
・鯛しゃぶ鍋
・雑炊
補足の蛇足 : 桜鯛とは
普段、鯛はかなり深いところを泳いでいます。それが春先になると産卵の為に結構浅いところまで群れで押し寄せて来ます。
大漁です。「旬」と呼ばれるゆえんです。
そしてどういうメカニズムかは知りませんが、体の色も赤が濃くなります。丁度桜の時期ですので「桜鯛」と呼びます。
対して秋は「紅葉鯛」と呼びます。なお、私は紅葉鯛の方が好みです。
メスの鯛はお腹の子に自分の栄養を分け与えているので痩せたものがほとんどです。
一見丸々と太って美味しそうに見えても、それはお腹に大きな卵を抱えているからです。
産卵期以外はそこまで気にしないですが、この時期美味しいのはオスの鯛です。当然ゆうりでもオスの鯛を仕入れてきます。