するめいか漁もふるわないので
少し前にブログにも書いておりましたが、「いか塩辛」のご注文受付を今月末(H16年11月30日)でいったん打ち切ります。
天候不順もあってのことなのか、ここ2ヶ月ほどするめいかは不漁となることが多いですし、年の瀬が迫れば需給の関係もあって余計に数が少なくなるので、ここらで一旦ご注文受付を切ろうと思います。
入荷が安定して、心配なくご注文をお受け出来るようになればまた再開いたします。
永遠にやめるわけではないのでご了承いただきますようお願い申し上げます。
悠里のいか塩辛について
時代なのか、「減塩仕込み」のキーワードにつられてお問い合わせいただくことが多い商品ですので、少し塩辛と塩分の関係を説明しておこうと思います。
塩辛はスルメイカとその肝を塩に漬けて作るわけですが、もともと殺菌と保存が目的なので塩分が高いです。
うろ覚えですが、たしか菌の活動を止めるためには10%以上の塩分濃度が必要となる為です
ざっくり説明すると、100gの塩辛があるとしたら内10gが塩というわけで、これは結構な塩辛さです。
それだけの塩分があるからこそ菌が活動することはできず、常温でもしっかり保存できるわけです。
市販品も含め、そんな高塩分の塩辛はほとんどない
スーパーでもどこでも塩辛はよく売ってますが、塩分10%以上の塩辛なんてまず無いのではないでしょうか。
少なくとも私は見たことがありません。
保存料を添加した上で、ちゃんと冷蔵庫で冷蔵保存しています。
以前にどこかの教授が書いていたコラムで見た覚えがあるのですが、市販品の塩辛の塩分は4〜7%程度が主流なのだそうです。
もちろんその塩分では菌の活動を止めることはできませんので、しっかりと冷蔵保存しておかないといけません。「細かいことを言えば塩辛と呼ぶことすらできない。”するめいかの肝あえ”である」とは、その教授のお言葉。
当然うちの塩辛も肝あえの類でしょうね。
保存はしっかりと
悠里の塩辛は塩分が低い上に保存料も入っていません。原材料は「するめいか・塩」です。
いかの身があまり締まらないので、しっかりとした食感と味を味わっていただけると思います。
しかしながら、冬であっても室温には耐えられません。まちがっても室温で放置しないようにお気をつけ下さい。
というわけで、今月末で塩辛のご注文受付終了ですので、よろしくお願いいたします。
では。